フンちゃん防災ボランティア


法面点検|法面水抜孔|谷埋め造成|避難所

★法面点検

 これは自宅横の法面である。亀裂が入っており、晴れの日でも水が染み出している。水抜きの孔もつまっている。中学校の通学路なのだから、市役所も防災点検して欲しいものだ。

★法面水抜孔

 これも同じ法面である。中学生がいたずらしてペットボトルや空き缶が詰め込んである。この孔が何を意味しているのか、学校でも教育してもらいたいものだ。
 もっとも、この孔に雀が巣を作っていることもある。とくに冬はなかなかにぎやかである。雀のアパートと化す。雀の学校でも水抜き孔の意義を教えてくれないものだろうか。

★谷埋め造成

 左の写真は私の住む武岡ハイランド。尾根を削り谷を埋めて造成した団地である。鹿児島市内のシラス台地ではよく行われている工法である。その切り盛りの境界部には右の写真のような亀裂がしばしば入っている。私は1976年の論文で、地震時に液状化したら危険と指摘した。残念ながら1978年の宮城県沖地震で盛土部が地すべりを起こし、実証されてしまった。1998年鹿児島県北西部地震でも同じ工法で造成された入来町愛宕団地で液状化災害が発生した。なお、拙宅は切土部にある。ご安心願いたい。

★避難所

 阪神大震災の教訓もあってか、避難所の看板が整備された。英語・中国語・ハングルでも表示され、外国人にも親切だが、問題はこの避難所の立地場所である。谷を埋め立てて作った学校だから、大地震の時にはかなり被害が出るのではないだろうか。大雨の時には安全だが、地震時には危ないとか、その逆といったこともある。避難所はどんな種類の災害に対しても安全なところが望ましいが、そんなところは多くないだろうから、災害の種類によって避難所を複数用意しておくことが必要だと思う。

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連絡先:iwamatsu@sci.kagoshima-u.ac.jp
更新日:1998年8月10日