沙防之碑|
新幹線第一紫尾山トンネル|
竜ヶ水谷崩壊予測|
伏見桃山城|
関之尾の甌穴|
能古島|
新潟油田|
甑島|
高山町飯ヶ谷地すべり|
ゴビ砂漠|
市来断層系|
谷川内ダム|
防災先進地見学|
水縄断層|
安宅の関|
東海大自然史博物館|
中岳ダム|
都城東方四万十帯|
九州三宝山帯の崩壊|
中国包所長の案内|
町居崩れ|
大山ダム|
横井埋立処分場|
出水断層|
金峰ダム|
人形岩|
会議出張・その他
沙防之碑
鹿児島県金峰町に「沙防之碑」があるというので、正月休みに行って来た。吹上浜の九州自然遊歩道沿いに建っている。碑文は読み取りにくいが、教育委員会の立てた看板によると、江戸時代末期に吹上浜の飛砂で困っていた農民のために、宮内善左衛門が私財をなげうって植林した功績を讃えたものだそうだ。砂防という語の発祥の地なのだろうか。薩長藩閥政府だから、鹿児島出身のお役人がいたのかも知れない。Saboという語はtsunamiほどではないにしても英語で通用すると聞いている。
なお、漢和辞典によれば、砂は沙の俗字とのこと。やはり砂粒も流水の作用で細かくなる訳だから、さんずいが本当なのだろう。(1/3)
<参考文献>
倉澤 博編『保安林物語―自然ととりくんだ人びとのドラマ47―』リブリオ出版
<追記>
その後、鹿児島大学農学部砂防工学の下川悦郎教授にお聞きしたところによると、砂防の語源は、明治4年に明治新政府が民部省通達で使った「土砂溢漏防止」という言葉に由来するというのが定説とのことである。しかし、それなら帝国大学農科大学林学科に砂防工学教室が置かれたのはどう考えれば良いのだろうか。やはり飛砂防止だからこそ林学科に置いたのだろう。土砂溢漏防止なら工科大学の土木工学科に置かれるのがスジだ。
新幹線第一紫尾山トンネル
九州新幹線は八代~西鹿児島間が着工区間に指定され、難工事区間とされたトンネルから工事が始まった。第一紫尾山トンネルは、出水側坑口部に若干泥岩が出るものの、大部分は四万十帯砂岩からなっている。今回、活断層と言われている出水断層の副断層を掘り抜くというので見学させていただいた。断層活動年代を知るために、ESR年代測定用のサンプルを採取した。(1/13)
竜ヶ水谷崩壊予測
姶良カルデラ壁竜ヶ水は1977年・1993年と大きな土石流災害があった。そこで鹿児島県では崩壊予測と対策工の検討を行うことになり、委員会が設置された。先ずボーリングの位置や伸縮計を設置することになり、場所を決めるために現地に行ってきた。写真はがけ上の民家の庭である。塀が傾き庭に亀裂が入っている。明らかに地盤が動いている。
なお、大学でも独自に土石流予知のための地下水観測などを実施している。鹿大応用地質学講座
「姶良カルデラ壁の土石流災害」のページを参照願いたい。(2/10)
伏見桃山城
京大防災研で会議があり、翌日、伏見桃山城に遊びに行って来た。もちろん、この城は昭和に建てられた新しいものである。豊臣秀吉によって築城された伏見城(指月伏見城)は1596年の伏見大地震で全壊し、秀吉は九死に一生を得たという。そこで、秀吉は地盤のよい木幡山を築城地に選び、「互入式通柱構法」という耐震建築法で新しい伏見城(木幡山伏見城)を建てた。わが国初の耐震建築とのことである(桃山文化史館パンフレットによる)(3/21)。
関之尾の甌穴
宮崎県都城市関之尾には国指定の天然記念物関之尾の甌穴(pot hole)がある。河床のくぼみに小石が入り込むと、渦流のためにぐるぐる回って、円形の穴を穿つといわれている。看板には世界一と書いてあった。原岩は加久藤溶結凝灰岩。これは何だかしゃれこうべのようにも見える。(3/29)
能古島
博多湾に浮かぶ能古島には、三郡変成岩・糸島花崗岩・古第三紀残ノ島層・松浦玄武岩から第四紀層まで、いろいろな岩石や地層が分布している。そのため、古くから九州大学地質学科の実習地として使われてきた。九大地質の同窓会を能古会というのもそのためだとか。
日本応用地質学会九州支部幹事会の前夜、顧問会を開いていただいたため、翌日日中は丸一日時間ができたので、九大の方からよく聞かされていた能古島に一人で巡検に行ってきた。かなり風化が進んでいて露頭状況はあまりよくなかったが、不整合などが見られた。ただ、露頭が断片的で学生実習地としては必ずしも適切ではないと思った。(4/19)
新潟油田
学生時代のサークル
地文研究会の友人が帝国石油(株)にいる。彼の好意で新潟県出雲崎の掘削現場と東山の基礎試錐(国の出資で行う基礎的な深部地質調査)を見学させてもらった。いずれも背斜構造のところで、深部のグリーンタフ(緑色凝灰岩層)がターゲットとのことである。
また、南長岡ガス田のプラントも見学した。炭酸ガスの除去のため特別な装置を付けているとのこと。ここの天然ガスは、東京ラインと呼ばれる長野回りのパイプラインで首都圏に供給されている。長野冬季オリンピックの聖火にも使われたそうである。(4/26)
甑島
ゴールデンウィークに家庭サービスで甑島に行ってきた。写真は長目の浜の礫州である。典型的な潟湖(ラグーン)だが、汽水の須口池・鍬崎池、上層が海水で下層が海水の貝池、全部海水の海鼠池と順に並んでいる。貝池の境界層には、硫化水素を利用する光合成細菌が生息しているそうである。約30億年前に出現したクロマチウムと呼ばれる細菌だと看板に書いてあった。(5/7)
高山町飯ヶ谷地すべり
5月8日午前8時すぎ、肝属郡高山町波見の国道448号で地すべりの亀裂が見つかった。付近の飯ヶ谷集落の6世帯に避難勧告が出され、国道も午後7時には全面通行止めになった。この付近は大隈花崗岩の分布地域で、マサ化しているところである。
押さえ盛土の応急工事も順調に進み、交通が再開されたので、31日の日曜日に行ってきた。まだ、6mm/h程度の動きは続いているとのことであった。(5/31)
ゴビ砂漠
日本応用地質学会九州支部創立20周年記念海外研修旅行でモンゴルに行ってきた。
首都ウランバートルから南ゴビのウランザドガドまで飛行機で飛び、四駆でゴビ砂漠を横断してウランバートルまで帰るコースである。ゴビ砂漠はアラビアのような砂丘が連なるところではない。直径2・3cmから拳大の礫が散在し、ハーブがまばらに生えている礫漠である。
写真はバヤンザグの炎の崖ないし燃える崖と呼ばれる白亜紀の陸成層である。ここからも恐竜化石が多産する。われわれも恐竜の卵の殻の破片を多数採集した。(7/26)
市来断層系
満60歳の記念すべき誕生日に卒論指導に行ってきた。『日本の活断層』という本に市来断層系と命名されてあるリニアメント群が本当に活断層なのかどうか解明するのがテーマである。写真は永野層相当層(鮮新・更新統)を切る断層である。この付近を通るリニアメントと方向はよく一致する。この断層に付随する断層は入戸火砕流に覆われているから、恐らく活断層ではなく古傷であろう。(8/26)
谷川内ダム
農水省の谷川内ダム予定地へ行って来た。四万十帯中に造られる農業用ダムである。曽於郡北部を潤すという。オリストストロームに伴なうせん断面と造構性の断層との区別、およびそれらせん断面の力学的評価、さらには低角衝上断層の有無などが問題となった。いずれも大変難しい。写真は露頭でみられた断層。(9/23)
また、谷川内ダムへ行って来た。今度は正式な委員会で、農水省本省地質官など多くの方々が集まった。横坑における原位置せん断試験のピラー(写真)や露頭・コアなどを観察した。フィルダムではなく重力ダムでも建設可能かどうかとの議論になった。(10/30)
防災先進地見学
鹿児島市防災専門委員会委員長として町内会長さんや民生委員さんたちと東京都の防災体制を勉強に行って来た。初日午前、国分寺市役所を訪れ、自主防災会の活動についてお聞きした。20数年来続けてきた防災学校による人づくりがようやく実り始めたのだという。午後は立川防災館の見学、煙の中の避難などを体験した。リピーターを一人でも多くしようと苦心しているとのことだった。2日目は都庁の防災センター(写真)を見学した。さすがに日本一の設備だけあって立派である。(9/30)
水縄断層
応用地質学会九州支部の講習会・見学会で活断層調査法の講習と実習を行った。午前に室内で講習した後、午後は現地見学という日程である。野外実習では、水縄断層を対象に物探・電探と地形観察を行った。若い方々の参加が多く、大成功だった。ただ、幹事さんたちは準備が大変だったらしい。(10/9)
安宅の関
金沢で開かれた日本自然災害学会へ行って来た。前日出かけたが、鹿児島―小松直行便は1日1往復なので、ずいぶん早い時間に着いてしまった。空港近くに勧進帳で有名な安宅の関があるという。ちょうどよい機会だから訪れてみた。地学では海岸侵食で有名な場所である。弁慶が通った頃の関所は遥か沖合いに沈んでいる。今でも海岸侵食は激しいらしくテトラポットが沖合いに並んでいた。(10/14)
東海大学自然史博物館
名古屋で開かれた応用地質学会の後、清水にいる娘の新居を訪れた。清水には有名な東海大の自然史博物館がある。学芸員の柴先生に案内していただいた。恐竜化石の展示は圧巻だった。三保の松原の成因など、音波探査の結果も踏まえた最新の研究も紹介してあり、印象に残った。
なお、海洋科学博物館も隣接しているが、そこに東海大学2世丸が展示されていた。故大草重康先生がこれで鹿児島港へお出でになったことを思い出して、感無量だった。(10/25)
中岳ダム
谷川内ダムの委員会に行ったついでに中岳ダムの掘削現場も見せていただいた。四万十層群が激しく褶曲しているところである。右岸側で応力開放に伴うすべりが発生しているとのことだった。(10/30)
今度は左岸側掘削現場も見せていただいた。見事なスランプ褶曲が露出していた(写真)。(11/23)
その後左岸側の法面がすべり出したという。やはり、地質構造が問題だということで、またまた見に行った。今度は川底の露頭も歩かせてもらった。(12/23)
都城東方四万十帯
卒論指導で宮崎県三股町に行って来た。久しぶりに四万十帯の沢登りをした。鍵層になる赤紫色頁岩を追跡したのである。地質図は足で作るものだということを身体で知ってもらいたかったので、あえて小さな枝沢を尾根までつめ、藪こぎをやった。しかし、公用車のジープで行ったため、学生に運転させるわけにもいかず、行き帰り運転した上に藪こぎだから、だいぶくたびれた。(11/2)
九州三宝山帯の崩壊
九州三宝山帯で大きな崩壊があるというので見学に行った。天気予報は晴れだったのに、現場ではご覧の通り雨で、調査できなかった。残念!(11/23)
中国包所長の案内
中国内モンゴル自治区の牧区水利科学研究所の包所長が、シラス災害の見学のために来鹿された。黄土高原は黄土(レス)の崩壊で有名である。その防災対策の参考にするためとのこと。鹿児島県土木部にお願いして、姶良砂防ランドパークはじめ、工事中のところなど各地を一緒に見学して歩いた。黄土は浸食に弱いから、とくに緑化工法には非常な関心を示された。(11/26)
町居崩れ
京大防災研の特定研究「大規模崩壊」の研究集会があり、翌日、比良山地の町居崩れを巡検した(左写真)。ここは1662年の琵琶湖西岸地震(M7.6)で崩壊し、天然ダムによる堰止め湖が出来たとして名高い。崩土は対岸までのし上げ(右写真中央の小高い丘)、現在はそれを砕石に利用している。もともと崩れてきたものだから発破不要である。世の中には知恵者がいるものだ。(11/29)
大山ダム
大分県の大山ダム建設に伴う代替住宅地造成中に阿蘇4火砕流堆積物に開口亀裂が多数発見された。これが活断層なのか、地すべりによるのか、成因が問題となった。火砕流堆積前の古地形から推察するに、溶結凝灰岩の冷却節理が火砕流の二次流動に伴って開口したものであろう。(12/1)
横井埋立処分場
教養部が廃止されてから、理学部教官も共通教育(昔の教養講義)を受け持つようになった。地球科学系の何人かで受け持つ「地球と環境」という講義がある。同じ時間に「焼酎」という講義があるため、そちらに人気が集まり、こちらはわずか2~3人である。そこで、車で廃棄物処分場を見学に行ってきた。写真は鹿児島市営横井処分場である。カラスの大群が舞っていた。1986年に完成したのだが、もうそろそろ満杯に近い。(12/9)
出水断層トレンチ
鹿児島県活断層調査検討委員会の仕事で出水断層のトレンチ現場を調査した。写真は内木場のトレンチである。担当者の説明では、第三紀層の礫岩の上に新しい礫層が載り、それらを断層が切っているとのことだった。確実に活断層といえるためには、礫層中から年代測定試料を得る必要があろう。(12/13)
金峰ダム
冬休みの初日、家族サービスでドライブに出かけた。息子の運転で加世田まで行って美味い魚料理を食べ、帰りに温泉に入ってきた。途中、建設中の金峰ダムを見た。工事開始の頃、ここで院生が四万十帯砂岩の玉ねぎ風化を研究していた。それ以来だから久しぶりである。彼は今資源エネルギー庁に勤めている。秋に訪ねてきてくれたらしいが、こちらが出張中で会えなかった。元気だろうか。(12/29)
人形岩
冬休み2日目、小春日和である。今度は夫婦だけで長島に出かけた。青い海も東シナ海に沈む夕日もすばらしかった。途中、川内市西方の人形岩に立ち寄った。1997年鹿児島県北西部地震の際、人形の頭が落ちたと聞いていたからである。写真左の小さい人形の頭がセメントでくっつけてあった。足場の悪い海岸で、よくもまあ修復できたものだ。なお、これは火山角礫岩である。(12/30)
会議・講義・講演・その他
- 1月 木村東大名誉教授叙勲祝賀会(東京)
- 1月 太田島根大名誉教授叙勲祝賀会(鹿児島)
- 1月 地盤工学会九州支部評議員会(福岡)
- 1月 IUGS/IUFROシンポジウム(宇治)…講演
- 2月 小島東大工学部教授最終講義(東京)
- 2月 地震に関する研修会(鹿児島)…講演
- 2月 日本応用地質学会九州支部幹事会(福岡)
- 2月 京大防災研究所風化シンポジウム(宇治)…講演
- 2月 防災フォーラム(鹿児島)…講演
- 2月 鹿児島県主要活断層調査検討委員会(鹿児島)
- 3月 JH東九州自動車道委員会(東京)
- 3月 日本学術会議地質学研究連絡委員会(東京)
- 3月 斜面災害予知予測研究連絡会議(宇治)
- 3月 Jour. Nat. Disaster Sci.編集委員会(宇治)
- 3月 鹿児島県北西部地震1周年記念講演会(宮之城)…講演
- 4月 日本応用地質学会九州支部顧問会(福岡)
- 4月 日本応用地質学会九州支部幹事会(福岡)
- 4月 日本応用地質学会九州支部海外研修説明会(福岡)
- 4月 産業地質科学研究所評議員会(新潟)
- 4月 吉村新潟大理学部教授退官祝賀会(新潟)
- 5月 日本応用地質学会九州支部評議員会(福岡)
- 5月 日本応用地質学会九州支部創立20周年記念総会(福岡)
- 5月 日本応用地質学会理事会(東京)
- 5月 日本応用地質学会創立40周年記念総会(東京)
- 5月 日本応用地質学会創立40周年記念シンポジウム(東京)
- 5月 斜面災害研究推進会議(宇治)
- 6月 日本応用地質学会九州支部幹事会(福岡)
- 6月 日本学術会議地質学研究連絡委員会(東京)
- 6月 日本情報地質学会評議員会(倉敷)
- 6月 日本情報地質学会GEOINFORUM98(倉敷)
- 7月 日本応用地質学会九州支部海外研修旅行(モンゴル)
- 8月 日本応用地質学会九州支部幹事会(福岡)
- 8月 鹿児島市防災専門委員会(鹿児島)…講演
- 8月 斜面災害研究推進会議(宇治)
- 9月 鹿児島市建築物耐震改修促進基本計画策定検討委員会(鹿児島)
- 9月 防災安全中央研修会(東京)…講演
- 9月 日本応用地質学会九州支部幹事会(福岡)
- 9月 日本地質学会第105年年会(松本)…講演
- 10月 日本応用地質学会九州支部見学会…講演
- 10月 鹿児島市防災専門委員会(鹿児島)
- 10月 日本自然災害学会(金沢)…講演
- 10月 自然災害科学総合シンポジウム(金沢)
- 10月 日本応用地質学会研究発表会(名古屋)…講演
- 10月 農水省谷川内ダム地質検討委員会(都城)
- 11月 土木学会火山工学研究小委員会(鹿児島)
- 11月 鹿児島地方気象台研修会(鹿児島)…講演
- 11月 日本工営地質部門研修会(東京)…講演
- 11月 日本学術会議地質学研究連絡委員会(東京)
- 11月 日本応用地質学会九州支部研究発表会(福岡)
- 11月 日本応用地質学会九州支部幹事会(福岡)
- 11月 鹿児島県土地利用審査会(鹿児島)
- 11月 鹿児島市建築物耐震改修促進基本計画策定検討委員会(鹿児島)
- 11月 京大防災研究所大規模崩壊シンポジウム(宇治)
- 12月 日本応用地質学会理事会(東京)
- 12月 水資源開発公団大山ダム地盤検討委員会(福岡)
- 12月 日本応用地質学会九州支部合同役員会(福岡)
- 12月 鹿児島県活断層調査検討委員会(出水)
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九州三宝山帯の崩壊|
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連絡先:iwamatsu@sci.kagoshima-u.ac.jp
更新日:1998年12月30日