フンちゃん東奔西走(2011)


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★さざれ石

 日向市の大御神社は「さざれ石」で有名である。中新世の庵川礫岩とされているが、どうも尾鈴溶結凝灰岩と一連のラグ角礫岩のように思われる。(2011/1/19)

★細島の地すべり

 日向市細島は古くから栄えた天然の良港である。そのためか、海沿いの急傾斜地に住宅が建ち並んでいる。昔は石垣だったのだろうが、ほとんど垂直のコンクリート壁の上にさらに法枠工が施されている。その法枠工が浮き上がり、住宅の基礎にはひびが入っていた。写真は折れ曲がったブロック塀。(2011/1/20)

★尾鈴岩体の柱状節理

 遊覧船で海上から見事な柱状節理群を見学させていただいた。地元では東尋坊より立派だと威張っておられた。(2011/1/20)

★神ヶ溝

 高千穂峰溶岩中の割れ目である。左右の凹凸がぴったり合うところを見ると、溶岩流出後、表面は冷えたのに、下底はまだ流動性に富んでいたため、幅の広い割れ目が形成されたのだろう。猿田彦が天孫降臨の案内をした時に通った道という。「かんがみぞ」と発音する。(2011/1/24)

★新燃岳火山灰

 御池少年自然の家に寄ったら、路面に火山灰が残っていた。数日前の新燃岳の噴火によるとのことだった。桜島の火山灰より粒子が細かいと思った。(2011/1/24)

★新燃岳噴火

 新燃岳の活動が昨日から活発になった。写真は朝鹿児島空港で撮影したものである。噴煙が高千穂峰の上を越している。日頃の白い水蒸気とは大違い。都城方面は大変だろう。(2011/1/27)

★御池小学校

 東京から来た人たちと新燃岳噴火災害の調査に出かけた。途中交通規制をしていたが、調査ということで入れてくれた。御池小学校の校庭はご覧の通り、直径1cm程度の硬い軽石が8cm程度積もっていた。子供たちはどうしているのだろう。(2011/1/13)

★新燃岳噴石

 今日未明に爆発があった。南風だったらしく、小林市方面に噴石が降っていた。これは中心商店街の駐車場に止めてあった車。(2011/1/14)

★藺牟田池学術ボーリング

 藺牟田池は流入河川のない稀な池である。年縞学にとって貴重なところだ。ただ、ラムサール条約の指定地だし、県立公園である。よくボーリングの許可が出たものだ。今ここで学術ボーリングが実施されている。成果を期待したい。(2011/2/26)

★大カルデラ展

 鹿児島県立博物館で特別企画展「かごしまの大カルデラ」をやっていた。乏しい予算だからほとんど館員手づくりである。良くできていると思った。(2011/3/11)

★東日本大震災

 現在、友人が東日本大震災の津波被害現地踏査に当たっている。その後方支援として、データをリアルタイムでネット配信することを請け負った。連日送られてくるデータを電子国土に落としてみると、いかに大きな津波だったかということが改めて実感できる。ここ気仙沼は私の卒論フィールド、徹底的にやられている。嗚呼。(2011/4/17)

★ポートライナー

 大学時代のクラス会があった。今年は関西勢のお世話で、阪神大震災の巡検である。神戸空港まで直行便があるといったら、ポートライナーの最前席に乗るように、とのメールが来た。なるほど、彼のいう意味が分かった。液状化して、線路がずれたのが補修してある。不自然なカーブですぐ分かった。(2011/4/18)

★布引断層

 ロープウェイの中間駅から六甲を下る。有名な布引断層露頭があった。前の川は破砕帯の部分だけ床固工が施されていた。その後、新神戸駅の活断層対策を見学して淡路島の高田屋嘉兵衛公園に泊まった。(2011/4/18)

★野島断層

 翌日は淡路市の北淡震災記念公園を見学。昔来た時には畑だったし、塀のずれた民家にはまだ人が住んでおられた。今は、野島断層露頭には覆屋がしてあり、民家も公開されていた。(2011/4/19)

★震災遺構

 神戸市内の震災遺構も見学した。写真左は高速道路の橋脚で、右はメリケン波止場の液状化による側方流動の跡である。(2011/4/19)

★人と防災未来センター

 3日目は人と防災未来センターを見学した。出来たばかりの頃、自然災害学会の理事会があり、センター長に案内していただいたが、その時になかった東館も出来ていた。修学旅行生がたくさんいたのが印象的だった。(2011/4/20)

★霧島山火山群

 神戸からの飛行機は霧島の真上を飛ぶだろうと予想して、左側の席を予約しておいた。案の定、火山フロントがよく見えた。(2011/4/20)

★津波堆積物

 大阪市大原口研究室で津波堆積物の剥ぎ取り標本を見せていただいた。これほど明瞭だとは思わなかった。もちろん、海成砂で、中にはカキなど潮間帯の生物や瓦礫・木片なども含まれていることがあるという。(2011/6/22)

★ルイ14世岩

 娘婿の実家のある長崎市網場の立岩のことである。クルージングの船長さんは通称「ルイ14世岩」と呼ばれていると説明していた。どうも凝灰角礫岩らしい。(2011/8/3)

★大山ダム

 2日に九州応用地質学会の講習会があった。講師に来られた友人達と翌日巡検に出かけた。最初は水資源機構の大山ダムである。工事初期に多少関わったことがある。試験湛水が始まったというので見に来たのである。このダムがユニークなのは流入水バイパスがあること。上流に取水堰を設け、清浄な水を直接下流に流して河川環境に配慮したことだという。(2011/9/3)

★山際地すべり

 1987年大分県大山町で発生した山際地すべりの工事跡を見学した。巨大な深礎工の上に建物を造り、地すべり資料館としてある。周辺はすっかり緑で覆われていた。(2011/9/3)

★偕楽園

 地質学会で水戸へ来た。前泊だったので早めに来て偕楽園まで来たら、地震被害で公園の橋も浮き上がっていた。台地の上にあるのに好文亭も地震被害で閉館、水戸城近くの藩校弘道館も閉館だった。津波被害だけ報道されているが、地震被害も相当だったのだ。(2011/9/8)

★地質情報展

 地質学会では土日に産総研による地質情報展が開かれた。前日のプレイベントでは学校の行事として子供たちが訪れていたし、本番では、親子ずれや子供たち同士で見学に来たケースも目についた。うれしいことだ。(2011/9/11)

★東日本大震災津波詳細地図

 大阪市大原口さんの津波浸水域全域調査をITサポートしたが、現地からの要望もあり、このほど古今書院から出版された。出版されたこと自体はうれしいが、着色されたところでは多くの命が失われている。一面塗られたページもある。暗澹たる気持だ。ご冥福を祈る。(2011/10/21)

★霧島市重久災害復旧工事

 九州地質調査業協会技術伝承セミナーの現地研修会があった。入戸火砕流の標識地で昨年起きた災害である。溶結凝灰岩の強溶結部が帯水層になり、下部弱溶結部との境界からの湧水が崖錐の中に染み出ていた。そこに盛土して道路を造ったのだから、崩れて当然と言えよう。(2011/10/29)

★九州応用地質学会

 九州応用地質学会研究発表会があった。なんと那珂川町長自ら水害について特別講演をされた。同町に住む学会員がボランティアで水害実態調査などを行い、社会貢献をしてきた成果である。すごいと思った。(2011/11/11)

★種差海岸

 『東日本大震災津波詳細地図』を印税分現物でもらい、被災地市町村の防災担当者に贈呈に出かけた。途中、鳴砂サミットで知り合った「はちのへ小さな浜の会」を訪ねた。岩場と砂浜とが交互に出てくる景勝地である。岩石は凝灰角礫岩。シームレス地質図によれば、白亜紀前期のものらしい。(2011/11/23)

★津波記念碑

 盛岡での「いわて三陸ジオパーク震災復興シンポジウム」に出席した後、気仙沼に舞い戻った。ちょうど26日は復興屋台村のグランドオープンの日、仮設の居酒屋「男子厨房」に呑みに出かけた。超満員だったが、隣に座った方から大船渡市越喜来にある津波記念碑の写真をいただいた。今まで商売で何度も行ったところだが藪の中で気づかなかった。今回の津波で現れたので写真を撮ってきた由。「長く大きくゆれる地震は 津波の警報と心得 直ちに近くの高地へ避け 一時間位はその場を離れるな」と的確な戒めが書いてある。これが忘れ去られて藪の中にあったとは!(2011/11/26)

★津波被害と地盤沈下

 気仙沼では大津波の被害を受けるとともに、海岸部は地盤沈下、今も水たまりがあちこちにできているし、岸壁も沈下して使えないらしい。(2011/11/27)

★鮮新世礫岩

 気仙沼市教育長から津波堆積物かどうか見てほしいと言われ、登米沢へ出かけた。残念ながら鮮新世の礫岩だった。(2011/11/27)

★気仙沼津波堆積物

 気仙沼市の大谷海岸には津波堆積物らしいものがあった。これを何枚と数えるのか、大変難しいと思った。(2011/11/27)

★会議・講義・講演・その他

1月 日向市防災講演会(日向)…講演
1月 霧島ジオパークフォーラム(霧島)
2月 花倉第3谷砂防検討委員会(鹿児島)
2月 環境エネルギー21地球市民講演会(鹿児島)
2月 地質地盤情報協議会シンポジウム(東京)…デモ
4月 鹿児島県地質調査業協会理事会(鹿児島)→欠席
5月 霧島ジオパーク連絡協議会総会(小林)
5月 鹿児島防災気象講演会(鹿児島)
6月 日本情報地質学会総会・シンポジウム(大阪)…講演
9月 九州応用地質学会講習会(福岡)…コーディネータ
9月 日本地質学会学術大会(水戸)…ポスター発表
10月 鹿児島県地質調査業協会技術講演会(鹿児島)
10月 日本地理情報システム学会(鹿児島)
10月 九州地質調査業協会技術伝承セミナー(鹿児島)
11月 日本応用地質学会九州支部研究発表会(福岡)
11月 九州地質調査業協会50周年記念式典(福岡)
11月 鹿児島大学樟寿会(鹿児島)
11月 2011年全国鳴砂サミットIN気仙沼(気仙沼)
11月 いわて三陸ジオパーク震災復興シンポジウム(盛岡)

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更新日:2011年11月30日