待乳山聖天|
伊能忠敬|
石塘|
三宝寺池|
新津油田|
応用地質学巡検|
鹿屋地下壕|
人と防災未来センター|
水道水仕込み|
中島閘門|
秋田大学鉱業博物館|
青森岩手県境不法投棄|
恐竜博覧会|
夢の島|
道路防災ドクター|
科学未来館|
大森貝塚|
ダイノソア|
滝尾百穴|
国道224号|
会議出張・その他
学術会議の会議が2日間続いたが、午前中ポッカリと時間が空いたので、浅草に行って来た。仲見世は相変わらず賑やかで、中国人観光客と修学旅行生が目立った。そこで、少し離れて静かな待乳山聖天に出かけた。ここは隅田川河畔、どうしてこんな沖積低地に小高い丘が孤立してあるのだろうか。昔はもっと大きかったが、江戸時代に削られて小さくなった由。真土山と書いたらしいから、恐らく洪積層がここだけ残っていたのだろう。(2/15)
3日続いて学術会議の研連があった。中日の午前中時間があったので、深川に行って来た。富ヶ岡八幡宮の門前に新しく伊能忠敬の銅像が建てられ、三角点が設置されていた。忠敬は第二の人生で日本地図作製という偉業を成し遂げたのである。彼のような気概が自分にあるかどうか自問して恥じるばかりである。(3/8)
熊大岩崎教授の最終講義があり、熊本に行って来た。翌日、加藤清正の水防工事として名高い石塘(いしども)を見学した。市内を流れる白川と井芹川の上流は、全く違うところにあるから、同時に氾濫することはない。そこで両者を近接させ、堤防の共通部分をわざと低くして、どちらかが氾濫した場合には、お互いにオーバーフローする仕組みなのだという。清正はなかなかの知恵者である。写真左は白川で、右手に坪井川(井芹川をさらに付け替えた)がある。(3/10)
学術会議の会議の合間に時間が出来ので、石神井公園へ行ってきた。写真は石神井池隣りの三宝寺池、武蔵野台地の窪地に湧き水が湧き出したところである。この湧き水は石神井川となり、隅田川に注いでいる。もっとも今は地下水を供給しているとのこと。とても湧水池とは思えない水の色だった。そのため天然記念物として名高い三宝寺池沼沢植物群落は危機に瀕しているらしい。
地質学的な興味でやって来たのだが、ここが豊島氏の居城・石神井城跡だとは知らなかった。太田道灌に攻め滅ぼされたのだという。(3/14)
久しぶりで新潟県の新津油田に行って来た。新大助手の頃、学生達と小断層解析のフィールド調査をした懐かしいところだ。昔はいたるところポンピングパワーが動いていて活気があったが、今では石油の里として展示館があるだけである。でも露頭は昔のまま残っていた。もっともだいぶ苔むしていたが。(4/25)
先月は学会シーズン、やむなく応用地質学の講義を2回も休講にした。そこで補講を兼ねて現場見学を行うことにした。卒業生のご協力を得て、金峰ダム・扇山斜面災害跡地・川辺ダム・シラスドリーネ・法面工事現場・地下水・溶結凝灰岩など盛りだくさんの見学地を回った。学生達の感想を聞くとボーリング現場が一番印象に残ったという。フォアマン達のピッタリと息のあった熟達の技に感銘を受けたらしい。頭でっかちになりがちな大学生が、こうした職人の技に感動する感性を持ち合わせていたことがうれしい。(6/22)
国土交通省の鹿屋地域地下壕等調査検討委員会が開かれ、現地視察も行われた。昨年の陥没事故委員会でも壕に実際に入ってみたが、今回は司令部のあった地下壕にも入った。さすがに司令部だけあって、コンクリートで巻き立ててあった。入り口は狭いが中は結構広く複雑な構造をしていた。(6/28)
日本自然災害学会の評議員会が神戸に出来た
阪神・淡路大震災記念人と防災未来センターで開かれた。良い機会だから事前に見学した。展示はさまざまな新工夫が凝らされており、なかなか迫力がある。夏休みのこととて見学者に子供たちが多く見られた。災害文化が正しく伝承されることを願う。写真は完成予想図で、右側の建物は建築中だった。(8/10)
世界水プレフォーラム in Toyamaが富山国際会議場で開かれた。学術会議地質科学総合研連も主催者の一員なのでchairmanを勤めに行ってきた。到着当夜、早速夜の街を巡検したところ、「水道水仕込み」をウリにしている地酒を発見。「おらっちゃのとやま」という。不味いことの代名詞に使われる水道水をキャッチコピーに使うとは、さすが名水の里富山である。着いていた栞には「太田農協生産組合の米やら、富山市水道局の水やら、富美菊酒造の技術やら、おらっちゃにとったらごく普通の出会いの中から生まれたがやちゃ」とあった。
さらにこの栞には、「安政の大転石(十万貫石)」という安政大地震により太田地区で発生した土石流の巨石の絵まで添えてある。これでは地質屋たるもの買わないわけにはいかない。早速購入してきてフォーラムの懇親会で呑んだ。(8/18)
飛行機の窓から神通川と平行な運河らしきものを見つけて不思議に思ったので、昼休みタクシーを飛ばして見に行ってきた。富岩運河といい、材木を運ぶために昭和9年に完成したもので、パナマ運河方式のこの中島閘門は国の重要文化財だという。今でも付近には木材会社が多い。帰りに環水公園も散歩した。夜景がきれいとのこと。カナルブリッジの展望塔には明治時代のデレイケによる河川改修などの解説が展示してあった。(8/20)
学術会議第4部会の夏部会が秋田大学で開かれた。半日、
付属鉱業博物館を見学した。私は何度か来たことはあるが、前回よりリニューアルされていた。地質以外の会員はあまり興味がないのかと思っていたらさにあらず、皆興味津々で質問攻め、なかなか前へ進まなかった。一流の学者はいくつになっても好奇心の塊なのだなあと感心した。すっかり「理科少年」に戻った様子であった(8/22)
青森県田子町と岩手県二戸市にまたがる山地に、巨大な産廃不法投棄現場がある。瀬戸内海の豊島を超して日本一という。一戸の母を見舞うついでに見学してきた。上の写真は青森県側の全景だが、夏草が茂っていて一見すると何の変哲もない原っぱである。しかし、沢に降りてみると、下の写真のように汚い水が流れていた。早急な対策が求められる。この日、二戸市で両県合同の委員会が開かれる由、現場で委員のお一人とばったりお会いした。(8/24)
出張の合間をぬって幕張メッセまで「世界最大の恐竜博2002」を見に行って来た。Seismosaurusはseismology(地震学)のseismo-である。文字通り地を揺るがす恐竜,さすがに巨大だった。しかし,所詮レプリカ,それよりも羽毛を持つ恐竜(中国鳥竜)の実物化石のほうが見応えがあった。左の写真は中国鳥竜Sinornithosaurusである(出典:博覧会図録p.122)。会場内は撮影禁止だったのに,ひっきりなしにフラッシュが光っていた。それも分別のあると思われる中年の大人達である。電車内の携帯電話使用といい,この頃は子供たちより大人のほうがマナーが悪い。(9/10)
恐竜博の帰途,夢の島公園に行って来た。ここは1937年以来長い間東京都のゴミ処分場だったところである。私の学生時代,ハエが真っ黒な雲のように群れていて,ヘリコプターでDDTを散布しているなどと噂されていた。1978年公園に生まれ変わり,現在では樹木も大木に育っている。しかし,管理人さんの話によると,今でもガスが出ており,その部分は芝生の成長が悪いとのことである。(9/10)
今年度も道路防災ドクターで国土交通省大隅工事事務所管内の国道防災点検に行ってきた。防災ドクターになって初めて現場の方々とつき合うようになったが,ずいぶんこまめにメンテナンスをしているものだと感心した。普段車で通るときには気づかないが,縁の下の力持ちが支えてくださっているのである。感謝しなければならない。(10/8)
学術会議総会があり,前日から上京する羽目になった。夜ホテルに泊まるだけでは能がないので,少し早めに出かけて有明の
日本科学未来館を見学した。地下壕探査にロボットが使えないかと思って,レスキューロボットの展示を見たかったからである。スネークロボットなど各種の災害救助ロボットがあった。その他,さまざまな展示があり,とても半日では全部見ることが出来ない。写真は地球温暖化のシミュレーションである。(10/14)
学術会議総会は金曜日に終了したが,翌土曜日午後に建コン協のダム地質部会があるという。もう1泊して出席することにした。午前中時間ができたので大森貝塚と
品川歴史館を見学した。ちょうどモースの『大森貝塚』(岩波文庫)を読んでいたからである。事実の正確な記載が基本となっており,縄文海進のことや温暖だったことなど,現在の知識で読めば肯けることばかり。正確な記載の重要性を再確認した。(10/19)
東京で夜の会議があった。翌朝鹿児島に帰るだけでは能がない。有明に出来た
ダイノソアファクトリーを見に行ってきた。ここは岡山にある林原自然科学博物館の東京分館のようなところだ。学芸員として勤めている卒業生がいないかと期待していたが、残念ながらやはり本拠地にいて不在だった。しかし、彼のコーナーがあり、活躍している様子がわかってうれしく思った。恐竜化石はあちこちでいろいろ見たが、皮膚の化石はここで初めて見た。(10/23)
大分で学術会議の九州・沖縄地区会議があったので,翌日滝尾百穴を見に行ってきた。古墳時代後期の横穴式古墳である。こんなに集中してあるのは珍しいという。大分層群滝尾層の凝灰岩(恐らく非溶結火砕流堆積物)をくり抜いて作ってある。(12/11)
国道224号
国土交通省の会議の際,大風で楠の大木が倒れ国道224号が危険だから見て欲しいとの依頼があり,その足で桜島へ行って来た。法面の木が倒れたのかと思ったら,国道脇の崖下で崖崩れがあったのである。楠の大木が倒れたときに,根がつかんでいた岩石ごと一緒に崩れたものらしい。夜だというのに所長以下国土交通省の人,駆けつけてきたコンサルの人など大勢集まっていた。日頃何気なく利用している道路だが,維持管理に当たる縁の下の力持ちたちに想いをはせる人は少ない。本当に頭が下がる。(12/20)
会議・講義・講演・その他
- 1月 鹿児島県環境影響評価委員会(鹿児島)
- 1月 日本学術会議学術の在り方常置委員会(東京)…講演
- 2月 国土交通省道路防災ドクター検討会議(高山)
- 2月 日本学術会議連合部会(東京)
- 2月 日本学術会議第4部会(東京)
- 2月 日本学術会議学術の在り方常置委員会(東京)
- 2月 斜面災害研究推進会議(宇治)
- 3月 国土交通省鹿屋地域地下壕等調査検討委員会(鹿児島)
- 3月 日本学術会議地質学研究連絡委員会(東京)
- 3月 日本学術会議地質科学総合研究連絡委員会(東京)
- 3月 日本学術会議第四紀学研究連絡委員会(東京)
- 3月 熊本大学岩崎泰頴教授最終講義(熊本)
- 3月 日本学術会議パラダイム転換分科会(東京)
- 3月 日本学術会議第4部会(東京)
- 4月 日本学術会議連合部会(東京)
- 4月 日本学術会議総会(東京)
- 4月 日本学術会議第4部会(東京)
- 4月 日本学術会議学術の在り方常置委員会(東京)
- 4月 環境地質科学研究所評議員会(新潟)
- 4月 日本学術会議グローバル時代の高等教育シンポジウム(東京)
- 5月 日本学術会議地質学研究連絡委員会(東京)
- 5月 日本応用地質学会九州支部総会(福岡)
- 5月 日本学術会議学術の在り方常置委員会(東京)
- 5月 日本学術会議パラダイム転換分科会(東京)
- 5月 日本応用地質学会総会(東京)
- 5月 日本学術会議JABEEシンポジウム(東京)…講演
- 6月 日本学術会議九州・沖縄地区会議(福岡)
- 6月 日本学術会議第四紀学研究連絡委員会(東京)
- 6月 日本学術会議学術の在り方常置委員会(東京)
- 6月 日本学術会議パラダイム転換分科会(東京)
- 6月 日本情報地質学会総会(福岡)
- 6月 国土交通省鹿屋地域地下壕等調査検討委員会(鹿屋)
- 7月 日本学術会議新しい学術の体系特別委員会・科学論のパラダイム転換分科会合同会議(東京)
- 7月 日本学術会議地質科学総合研究連絡委員会(東京)
- 8月 総合土砂管理研究会土砂災害に関するシンポジウム(鹿児島)…講演
- 8月 日本自然災害学会評議員会(神戸)
- 8月 日本学術会議第4部会夏部会(秋田)…講演
- 8月 鹿児島県防災安全研修会(鹿児島)…講演(台風で中止)
- 9月 NMアンカー工法説明会in 鹿児島(鹿児島)…講演
- 9月 日本学術会議パラダイム転換分科会(東京)
- 9月 日本地質学会第109年年会(新潟)
- 9月 日本自然災害学会研究発表会(宮崎)…講演
- 10月 国土交通省九州地方整備局平成14年度防災対策連絡会(福岡)
- 10月 日本学術会議連合部会(東京)
- 10月 日本学術会議総会(東京)
- 10月 日本学術会議第4部会(東京)
- 10月 日本学術会議学術の在り方常置委員会(東京)
- 10月 建設コンサルタンツ協会ダム地質部会(東京)…講演
- 10月 NEDO知的基盤創成・利用技術研究開発事業審査委員会(東京)
- 10月 鹿児島県地質調査業協会技術講習会(鹿児島)
- 10月 鹿児島地方気象台研修会(鹿児島)…講演
- 10月 日本学術会議地質学研究連絡委員会(東京)(病欠*)
- 10月 日本応用地質学会平成14年度研究発表会(高松)(病欠*)
- 11月 日本学術会議地質科学総合研究連絡委員会(東京)(病欠*)
- 11月 日本学術会議第四紀研究連絡委員会(東京)(病欠*)
- 11月 東京地学協会評議員会(東京)(病欠*)
- 11月 日本学術会議パラダイム転換分科会(東京)(病欠*)
- 11月 日本応用地質学会九州支部平成14年度研究発表会(福岡)(病欠*)
- 11月 鹿児島県土砂災害防止法技術検討委員会(鹿児島)
- 11月 鹿児島県環境影響評価委員会(鹿児島)(病欠*)
- 11月 鹿児島県文化財保護審議会(鹿児島)(病欠*)
- 11月 日本情報地質学会シンポジウム(東京)(病欠*)
- 12月 日本応用地質学会九州支部合同役員会(福岡)
- 12月 日本学術会議九州・沖縄地区会議(大分)
- 12月 国土交通省道路防災ドクター検討会議(高山)
- 12月 国土交通省鹿屋地域地下壕等調査検討委員会(鹿児島)
- 12月 日本学術会議パラダイム転換分科会(東京)
- 12月 防災フォーラムの立ち上げに関するシンポジウム(東京)
* 恥ずかしながらぎっくり腰
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更新日:2002年12月21日