鹿児島のご隠居(2015.01)
メジロ
新年を迎えた。喜寿である。満年齢には間があるが、数え年で言うから、今日がまさにその日である。今年が喜びの年になって欲しいと願う。喜寿のお裾分けに庭の梅にミカンを刺しておいたら、早速メジロがやって来た。そのうちに大きなヒヨドリがやってきて横取りするだろう。日本の縮図を見ているようだ。ばらまきをすると、結局、大もうけするのはゼネコンや大企業である。そのうちにミカンが無くなる。(2015/1/1)クロツラヘラサギ
元日・2日と雨・雪模様、ようやく今日晴れた。今まで加世田の万之瀬川にいた天然記念物のクロツラヘラサギが姶良にも飛来するようになった由、早速出かけてみた。いたいた、塩田の跡地にたむろしていた。寒いのか眠いのか、嘴を羽の中に入れて立っている。時々、上を向くと確かに黒いへらのような嘴だ。帰途、蒲生で温泉に入る。正月休み最後、親子連れで混でいた。(2015/1/3)イタリア旅行
北海道に孫がいる。北海道の冬休みは本土より長いから、それを利用して、娘と孫たちとわれわれ夫婦でオフシーズンのイタリアへ行くことにした。成田から直行便がある。トランジットで荷物のトラブルが多いが、その点直行便は心配がない。その代り、1万キロ12時間を我慢しなければならない。地球4分の１周である。時差ボケを防ぐには飛行機に乗った瞬間から到着地の時間で過ごすのが良い。本を持ち込んで、日本時間の真夜中もひたすら読み続ける。(2015/1/6)ミラノ
今日の見学個所はドゥオモ、スフォルツェスコ城中庭、スカラ座、ビットリオ・エマヌエレ2世ガレリアである。中1の男の子を満足させるため、自由時間にドゥオモの屋上まで階段を駆け上る。小4の孫娘にも負けてヘトヘト。(2015/1/7)ベローナ
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」で有名なジュリエットの家を訪れる。ジュリエット像の胸を撫でると恋が成就するとのことで、ジュリエット像の右胸はピカピカ、これは2代目で先代はあまりにもすり減ったので、博物館に収めた由。壁には日本の絵馬と同様、恋人達の書いたステッカーがベタベタ貼ってあった。(2015/1/7)ベネチア
ベネチアではサンマルコ寺院、ドゥカーレ宮、ベネチアングラス工房を見学。自由時間には男の子はまたまた鐘楼に登ったが、もうつき合うのは止め、孫娘の希望で本場イタリアンジェラードを食べにリアルト橋へ。英語が全く通じない。イタリア語でまくし立てられたから、いい加減にOKと言ったら超特大のものを出された。出るときに「アリガト」と言ったから、日本語を知っていたはずである。まんまと術中にはまったが、孫娘が「幸せ～」と言っていたので、良しとしよう。(2015/1/8)ピサ
ピサの斜塔は危険だとかで1回に20人と限られた。確か、地盤改良して大丈夫になったはずだが、もったいをつけているのか？(2015/1/9)フィレンツェ
ウフィッツィ美術館、ドゥオモ（花の聖母寺）、皮革工房などを見学。美術館は日本と違って、フラッシュさえたかなければ、写真撮影OKである。(2015/1/9)オルビエート
オルビエートは丘の上にある。もちろんドゥオモもあり、それが主目的だったが、広場で市があり、野菜やハム・チーズなど露店が出ていたのが面白かった。(2015/1/10)ローマ
今日はバチカン見学の予定だったが、宗教行事があって、明後日と予定を入れ替え、ローマ市内観光。さすがに首都だけあって、コロッセオ、トレビの泉、スペイン広場など見どころがたくさん。あちこち修理中で、トレビの泉も工事中で水がなかった。コインは彫刻のないほうへ投げてくれ、修復工の頭に当たって痛いからと注意が出ていた。(2015/1/10)ポンペイ
ずっと天気だったのに、この日だけ生憎の曇り空、ポンペイから見たベスビオ火山の写真を撮りたかったのだが。ナポリに出たところで、ようやく頂上が顔を出した。ナポリは暖かなせいか、移民や難民が集まって大変だとのこと。(2015/1/11)バチカン
バチカンはカトリックの総本山、さすがに豪壮である。普通は長時間行列しなければならないそうだが、オフシーズンなので、すんなり入れた。(2015/1/12)イタリア旅行総評
イタリアは世界遺産にあふれている。壮麗な寺院や宮殿などの建築物、いろいろな時代の名画・彫刻を鑑賞できた。その点ではすばらしかった。ただ、日本の建物なら大抵きれいな庭がついている。緑に乏しいという印象だった。食事も野菜不足、ハム・ベーコン・チーズが主である。前菜がパスタで、主菜は肉類、デザートにせめて果物と思ったが、ケーキかアイスクリームである。食卓の飲み物も水まで別会計、トイレも有料である。「湯水の如く」といった言葉の使える日本は幸せな国だと思った。(2015/1/13)図上訓練
防災士の研修講座を頼まれた。ただ講義をして帰るのもつまらないので、全課程聴講・見学した。図上訓練が面白かった。グループ分けして同じ町の地形図を渡し、危険要因などを洗い出して、対処法を考えるのである。発表もあるので、皆真剣に取り組んでいた。わが団地の町内会でもやれたらよいなあと思った。(2015/1/31)
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更新日：2015年1月31日