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鹿児島のご隠居(2014.10)


★風力発電

 川内原発の近くに柳山という小高い山がある。集落の人たちがコスモスを植えたりして手づくりのアグリランドを作った。今度は風力発電会社を作ったとのこと。全12基からなる。原発とのコントラストが面白い。全景を空撮する予定だったが、曇天で諦めた。(2014/10/1)

★風力発電2

 台風が近づいているが、今日は晴、リベンジで柳山に行った。山頂まで登ったら、原発とそこから延びる送電線、そして風車と一望できた。もっと北の方には火力発電所も見える。甑島もかすかに見えた。(2014/10/3)

★上場高原

 上場高原のコスモスが見頃という。満開のちょっと前だったが、見事だった。いつもは祭りでごった返す時に来るのだが、平日に来たのは正解、コオロギが昼間から鳴いていた。特製ジェラードもまろやかで美味。帰途、曽木の滝で温泉に入る。露天風呂から見た青空は、雲一点なし。パノラマ写真を作成するフリーソフトを見つけたので、作って見た。ネット上にはないものはない。(2014/10/7)

★皆既月食

 今日は何年ぶりかで皆既月食という。幸い晴れて赤黒い月が見えた。昔の人は不吉だと思っただろうなあ。(2014/10/8)

★第3の科学

 大型台風19号がまともに鹿児島を狙っている。朝から雨戸を閉めて閉じこもりの日曜。たまたま学術会議の雑誌『学術の動向』が配達されてきた。特集は「計算力学」である。専ら読みふける。「理論」と「実験」に対して、第3の科学として「計算」が登場したとしている。計算力学を具現化したのがコンピュータソフトだが、大半は欧米諸国で開発されたもので、わが国はその輸入に頼っているのが実情とあった。地球科学の分野でもシミュレーションが流行しているが、物理的・数学的基礎も知らず、ブラックボックスとして使っているケースが多いのではないだろうか。分析もカタログを見て機器を購入、材料をセットしただけの研究も多いように見受けられる。これでは事例提供に過ぎず、機器開発技術者の業績である。近年、ノーベル賞受賞者を続々輩出していることは喜ばしいが、彼らの世代は旧世代、その後、パッタリ出なくなるような気がして心配である。20年前、カリフォルニア大の中村教授が「自分は測定器もない田舎大学で育って幸せだった。測定器も自作せざるを得なかった。測定器を売っているということは、そのようなデータを欲している人がいたということを意味し、その時点で二番煎じである。今まで誰も必要としていなかった異質のデータが欲しかったからこそ、測定器の製作から始めたのである」とインタビューで答えておられたことを思い出した。(2014/10/12)

★台風の眼?

 朝から台風19号が荒れ狂っている。ニュースでは枕崎に上陸したとか。11時頃、突然明るくなった。外を覗いたら青空が見える。もしかしたら、これが台風の眼か?(2014/10/13)

★掘っ立て小屋

 知覧の発掘現場を見学した。竪穴住居かと思ったらもっと新しい掘っ立て小屋とのことだった。瓦屋根の建物には礎石を使ったが、畿内はともかく、地方は後代まで茅葺き屋根の家が多く、穴を掘って直に柱を立てる方式が残っていた由。中央と地方の格差はその頃からあったのだ。(2014/10/15)

★夕陽

 思い立って、夕陽を見にいちき串木野に出かけた。本当は羽島崎の海岸で弁当を食べ、初島の温泉に入る予定だったが、秋の夕陽は釣瓶落とし、市来湊町で日が沈んでしまった。(2014/10/16)

★収穫

 ケーブルテレビのローカル番組で道の駅松山のケーキバイキングをやっていた。奥方の望みで行くことに。結構繁盛していて、だいぶ待たされた。食事のほうはまあまあだが、さすがにデザートは充実しており、奥方は大満足のようだったが、こちらは口の中が甘くなって困った。山の中でカラスウリを発見、失敬してきた。今日の収穫である。その後、かのやバラ園にも立ち寄ったが、台風のために大被害を受けたという。気の毒。原種に近いのは丈夫なのか咲いていた。帰途、古江付近からの眺めは最高、開聞岳がよく見えた。レインボー桜島で温泉に浸かる。(2014/10/19)

★都市農業センター

 都市農業センターのコスモスがきれいとの情報をもらったので、出かけてみた。わざわざ出水や小林に行かなくても、こんな近間でもきれいなコスモスが観賞できる。帰途、物産館で野菜を買い、小野の銭湯へ。(2014/10/22)

★木材まつり

 県民交流センターで鹿大防災センターの講演会があった。出かけてみると、広場で木材まつりをやっていた。建築屋さんや建具屋さん・家具屋さんのテントが並んでいる。何故かゴム会社の免震ゴムの実験車があった。講演まで時間があったので、乗ってみた。兵庫県南部地震を再現していたが、確かに揺れは小さい。これなら家具の転倒などなさそうだ。(2014/10/25)

★矢櫃ダム

 岩手県南で東大地質のクラス会があった。地質のクラス会だから毎回巡検を兼ねている。今回は厳美渓と猊鼻渓の観光地、宮城岩手内陸地震・東日本大震災津波の災害跡地、そして宮澤賢治がらみの賢治と石のミュージアムと種山が原である。少々欲張りだが、幹事さんがよく考えてくれた案だった。写真は磐井川の矢櫃ダムである。天然の露頭をうまく利用している。(2014/10/30)

★厳美渓

 厳美渓温泉に泊まった。紅葉には少し早かったが、既に磐井川の上流で紅葉狩りをしてきたので温泉で満足。食事は幹事さんの友人がやっている市内の寿司屋さんまで出かける。最大限のサービスをしてくれた。(2014/10/30)

★賢治と石のミュージアム

 宮澤賢治は亡くなる直前まで東北採石工場で働いていた。石灰岩を砕いて粉にし、土壌改良材として利用しようとしたのである。その跡地にミュージアムが出来た。露頭の前で鉱夫たちと撮った写真が残っているから、露天掘だと思っていたが、坑道掘だった。陸中松川駅のすぐ近くのため、トロッコで運ぶことが出来たので、ペイしたのだろう。(2014/10/31)

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更新日:2014年10月31日