北海道/甲突池/桜島降灰/ジオパーク解説板/縦割り/労作/火山シンポ/被災百年の碑/割箸鉄砲/電子国土/灰干し/エコミュージアム改装/鹿大西門/水族館

鹿児島のご隠居(2013.07)


★北海道

 万歩計によるバーチャル日本一周というサイトがある。鹿児島から福岡に出て日本海側を通り、日本列島を時計回りに回るのである。ようやく北海道を回って函館に着いた。これで53%回ったことになる。さて鹿児島に帰り着くのは何時のことやら。先日のテレビで1日6,000歩以上歩かないと脳が萎縮するとか言っていた。平均5,000歩くらいだから、もう萎縮が始まっているかも。(2013/7/6)

★甲突池

 桜島大正噴火の記録がさつま町に残っているという。お借りに出かけた。帰途お昼頃入来峠付近を通過したので、八重山公園に最近出来たというレストランに寄ったら定休日、シャクなので温泉に入浴した。ぬるめだがなかなか良い。ここまで来たからにはと、鹿児島市内を流れる甲突川の源流、甲突池も見た。大正噴火時にはさつま町でも養蚕や煙草に降灰被害があったと聞いてきたばかりだ。もしも夏に桜島が噴いたら、ここも含め甲突川水系全体が降灰に埋まる。市内の水道は甲突川に頼っているというのに、誰も心配しない。呑気な話だ。(2013/7/9)

★エコミュージアム改装

 えびの高原のエコミュージアムセンターで会議があった。ジオパークの拠点施設として改装中だった。なかなかよく出来ているオープンが待ち遠しい。(2013/7/11)

★桜島降灰

 猛暑である。昼食後、我慢出来なくて急きょえびの高原へ。途中、桜島を見たら降灰が舞っている。台風接近のためか、昨日から南風、いつもは降らない姶良市方面がドカ灰。昨日はJRにも支障が出て、ダイヤが乱れたという。垂水市民や鹿児島市民は慣れっこだが、姶良市民は驚いただろう。(2013/7/12)

★ジオパーク解説板

 えびの高原はさすがに涼しい。下界とは数度温度差がある。函館と同じくらいらしい。六観音御池にジオパークの解説板が建っていた。出来たばかり、外国語も併記され、世界ジオパークを目指していることが伺える。ところが、左側のロゴマークがあったところらしい跡が残っているだけ。恐らく日本ジオパークネットワークや霧島ジオパークのロゴがあったのだろう。缶バッチと同じように収集マニアが持っていったのだろうか。外国人が来た時に見られるのが恥ずかしい。(2013/7/12)

★縦割り

 鶴丸城址には県立博物館・市立美術館・県立図書館・歴史資料センター黎明館などが並び、文化通りと命名されている。3年以上前、2014年は桜島大正噴火100周年だから、バラバラに小さな企画展をやるより、どこか大きな会場を使って大々的な合同特別展をやってはどうかと提案したことがある。それぞれ所管が違うので、結局バラバラになってしまった。もちろん、美術品を展示するには恒湿装置など技術的にも問題があることはわかる。でも恐らく縦割りの壁が厚かったのだろう。市立美術館は昨年のうちに桜島特別展をやっていた。今日残りの3つの企画展を全部見て回ったが、それなりに個性が出ていて面白かった。(2013/7/17)

★労作

 県立博物館は他県の博物館に比して予算が少ない。館員手づくりの展示だったが、コンパクトにまとまっていて見応えがあった。真ん中に鎮座するのは姶良市立柁城小学校にある爆発記念碑の立体拓本である。壁に並べて貼るより迫力がある。(2013/7/17)

★火山シンポ

 桜島大正噴火100周年記念実行委員会主催の火山シンポジウムがあった。高校生が火山灰でガラスを作った実験の報告が目新しかった。火山灰では透明な板ガラスは出来ないだろうから、工業製品にはならなくても工芸品としては使えるだろう。実用化されるかどうかはともかく、毎日熱心に実験している由、うれしく思った。(2013/7/21)

★被災百年の碑

 東桜島の方が桜島大正噴火100周年を記念して記念碑を建てるという。奉加帳が回ってきたので、貧者の一灯を送金した。本来なら鹿児島市が建立すべきものと思うが、公園の使用を断られた由、何を考えているのだろう。(2013/7/22)

★割箸鉄砲

 小学生の集まりで割箸鉄砲の作り方を教えてくれと頼まれた。低学年の子供で、セッセと2つ作っている子がいる。今日来られなかった幼稚園生の弟のためだという。ほほ笑ましい。高学年はさすがである。こちらが用意した黒板の的ではどこに当たったかよく分からないと、紙コップを積んで射的を始めた。二手に分かれて対戦である。子供は遊びの天才だと思った。創造性などこうした遊びから育まれる。先週の新聞で、最近の若者は「さとり世代」になったとあった。「ゆとり世代」をもじったものらしい。努力しても所詮、と悟っているのだという。でもこうして遊んでいる子等を見ると、将来に希望が見えてくる。(2013/7/24)

★電子国土

 戻り梅雨なのか、今日は雨模様、日がなパソコンに向かう。国土地理院が独自仕様にこだわってきた電子国土が、ついにオープンソースのAPIを採用するという。そうなると、Google Mapと親和性が良くなる。ハイブリッド版のウェブサイト作成に挑戦した。ついでに項目ごとに表示非表示を切り替えたり、検索機能も付けた。途中、ピクとも動作せず、難渋したが、単純なタイプミスと判明、ようやく完成した。これで2つのデータを作る手間が省ける。ボケ防止の良い頭の体操になった。(2013/7/26)

★灰干し

 霧島ジオパークが世界ジオパークに手を挙げたので、日本ジオパーク委員会による事前審査があった。御池のところで、高原町の方が、新燃岳火山灰を活用した灰干しの焼肉をご馳走してくださった。確かにうまい。(2013/7/28)

★エコミュージアム改装

 えびのエコミュージアムが全面改装され、つい2・3日にオープンした。これは地形模型の上に地質図や植生図を投影するものである。火山の新旧に応じて、噴出物が別々に表示されたりして、大変分かりやすい。ジオパークの拠点施設となろう。バックアップしてくださった環境省に感謝である。(2013/7/29)

★鹿大西門

 鹿大防災センターからデータベースのことで来て欲しいとのメール、久しぶりに出かけた。普段は都通から歩くのだが、暑いから市電に乗り換える。電停のところに立派な門が出来ていた。元々は学生が近道をするために、塀を破った狭いところだったのだが、とうとう公認の門になったようだ。東大駒場の矢内原門は学生ストのピケットラインを当時の矢内原学部長が入ったところと聞いた。今はどうなっているのだろう。(2013/7/30)

★水族館

 孫のお供で水族館に出かけた。前の水路でイルカが遊んでいる。この頃、水族館ではイルカショーを止めたらしい。見世物ではないと言うことだろうか。(2013/7/31)

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更新日:2013年7月31日