気仙沼津波浸水図/クワガタ/スパランド/健康の森公園/岩屋公園/神経衰弱/水族館/溶岩なぎさ公園/孫帰る/終戦/ノリウツギ/処暑/池めぐり/白鳥神社/県庁庭園/耐震補強

鹿児島のご隠居(2012.08)


★気仙沼津波浸水図

 昨年秋、『東日本大震災津波詳細地図』を刊行した。データは無償提供するから、なるべく広く住民に配布して欲しいとお願いして回った。このほど、気仙沼市が市内全域の浸水地図に避難場所などを加刷した大きな四六判マップを全戸配布してくださることになった。お盆は喪に服して、9月になったら配布してくださる由。このマップが残されたために、子孫の一人でも助かればうれしい。(2012/8/1)

★クワガタ

 孫も大きくなって、5人乗りの車に全員乗れない。じじばばのどちらかが残ることになった。今日は留守番。洞穴探検に行ってコウモリを観察した後、道の駅でクワガタを買ってきた。おが屑に7匹も入っていた。500円の由。東京のデパートに比べたら断然安いが、こんな田舎でもクワガタを売る時代になったのだと、改めて感心した。(2012/8/4)

★スパランド

 今日は郡山のスパランド裸・楽・良に行ってきた。ひとしきり温水プールで泳いだ後、今度は1時間卓球につき合わされた。そしてまたプール。結構良い運動になった。(2012/8/5)

★健康の森公園

 いちき串木野市の照島公園に蟹釣りに出かけたが、日頃はあんなにたくさんいるのに、今日はいない。人に慣れた野良猫がいて、孫達はそちらに夢中。でもやはり物足りなかったのか、帰途、健康の森公園へ行き、トンボ採り。番いが卵を産み付けていた。(2012/8/6)

★岩屋公園

 清水磨崖仏で有名な岩屋公園には天然の川を利用した流水プールがある。いつも桜や紅葉の頃しか来たことがないが、夏にはウォータースライダーも営業していて、キャンプ場の結構流行っていた。孫達は流れに逆らって泳ぐのは初めての経験だったようで、大喜びだった。(2012/8/7)

★神経衰弱

 連日出かけていたので、今日は休養日、家にいて、孫達は宿題をやっていた。夜、トランプをしようという。神経衰弱をしたら、小学校低学年の妹が断然強く、次が高学年の兄、そして、妻と私という、年齢順の成績になった。歳を取ると、文字通り神経細胞も衰弱していくのだろう。(2012/8/8)

★水族館

 敬老パスがあると水族館は市立だから子供料金で入館できる。それをうかつにしゃべったために、1日孫を預かる羽目になった。毎年見ているはずなのに、やはりイルカのショーが一番に入ったらしい。他のところは素通りに近い。これでは時間が持たない。(2012/8/10)

★溶岩なぎさ公園

 そこで、桜島フェリーに乗って、溶岩なぎさ公園に行き足湯に入ることにした。足湯の後、少し日が陰ってきたので、人工ビーチで海水浴。地質屋としては、溶岩の島に白砂とはいかがなものかと思う。(2012/8/10)

★孫帰る

 娘婿が長期のお盆休みが取れたというので、迎えに来て、一緒に婿さんの実家へ出かけた。新幹線で送り出し、元の静かな状態に戻った。寂しいようなホッとしたような。(2012/8/11)

★終戦

 今日は終戦記念日、NHKスペシャル「終戦-なぜ早く決められなかったのか」を見た。ソ連参戦の情報を事前に得ており、本土決戦は無謀と知りつつ、徒に会議をダラダラ続けて機を逸した指導者。縦割りと責任回避、FUKUSHIMAとダブって映る。私も元国家公務員、「規則がないから出来ない、規則があるから出来ない」という小役人をいっぱい見てきた。先例踏襲が一番無難だからである。官僚制とは無責任の体系である、とどこかで読んだことがあった。(2012/8/15)

★ノリウツギ

 孫も帰ってホッとしたところで、避暑も兼ねてえびの高原に行ってきた。入山規制緩和後のお盆休みのこととて、尾張小牧など遠くのナンバープレートを付けた車がたくさんいた。新燃岳が見えるせいか、韓国岳登山が人気という。付近にはノリウツギが満開だった。エコミュージアムセンターのお話だと、昔、製紙の際、内皮を糊として利用したため、そのような名前が付いた由。(2012/8/16)

★贈呈本

 定年退官してからずいぶん経つが、時々、著書が贈られてくる。書評を頼まれることもある。片田舎の老人を今でも覚えていてくださるのは恐縮である。(2012/8/18)

★訴えられた科学者

 NHKのBSで「訴えられた科学者たち ~イタリア・地震予知の波紋~」という番組を見た。2009年イタリアのラクイラ地震を巡って科学者と行政官が訴追された事件だ。群発地震の後、M6.3の本震があり、309人の犠牲者を出す大被害があった。前兆地震と主張する一部科学者を行政はパニックを煽るものと告訴し、ローマ大学の権威を委員長とする災害対策委員会が安全宣言を出した。それが過失致死に当たるというのである。訴追するのはいかがかと思うが、一方で、安全と断言するのもどうかと思う。謙虚に科学の現状を知らせ、想定外も起き得ることを説明すべきだった。日本でも左図のような地震動予測地図が発表され、三陸の人たちは安心していたところへ昨年の大地震があったのだから、同じようなものだ。地震予知はまだ確立した科学ではない。寺田寅彦にかえり、震災予防のほうにもっと力を入れるべきであろう。(2012/8/18)

★処暑

 昨夜土砂降りだったせいか今日は蒸し暑い。処暑という。改めて門前の学校の桜を見たら黄ばみ始めている。「目にはさやかに見えねども」確実に秋は忍び寄っている。来月講演依頼があったので、スライドを作り始めたが、暑くて根気が続かず、前の講演を少し修正しただけでダウン。「日本の名随筆」というシリーズ本を読み始めた。(2012/8/23)

★池めぐり

 予報では残暑厳しく、しかも桜島上空の風は市街地方向という。霧島に逃げ出すことにして、朝早く食事抜きで出かけた。名前の通り霧で寒い。半袖しか着ていなかったので、ジオパークのヤッケを買って池めぐり、高原の名称の由来になったという、エビネ色のススキが出始めていた。その後、白鳥神社(下記)を参詣し、えびの市で昼食を摂った後、舞い戻ってきて、キャンプ場で昼寝。松風が心地よい。最後に恒例の温泉に入って帰宅した。案の定、ベランダには降灰が溜まっていた。(2012/8/24)

★白鳥神社

 えびの市側にはあまり下りたことがない。それも白鳥温泉を通過するだけ、白鳥神社に参詣することにした。左甚五郎の作と言い伝えられている彫刻が見事な社殿があった。ご神木の夫婦杉も巨大である。奈良東大寺大仏殿にはここの木がはるばる運ばれて使われたという。拝殿改築寄付者名簿の筆頭に東大寺の名前があった。(2012/8/24)

★県庁庭園

 県庁で会議があった。朝夕はともかく昼間は県庁前に行くバスが極端に少ない。「海釣り公園」で降りて歩けば良いと聞いたので、裏側から初めて県庁に入った。県警裏にちょっとした庭園があることを知った。少し早く着いたから、久しぶりに教え子を訪ねてみた。(2012/8/28)

★耐震補強

 我がボロ家も耐震補強が必要になった。災害科学をやってきた私の家が潰れてはシャレにもならない。鹿大の建築の教授が診断から新工法の設計までしてくださった。感謝感激である。他分野の方と知り合いになれるのはuniveristyのよいところだ。盆明けに工事をする予定だったが、建設会社の都合でずれ、今日から始まった。寝室は物置になったから、これから1ヶ月、書斎で寝ることになる。ヤレヤレ。(2012/8/28)

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更新日:2012年8月28日