アトピー
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リュウガン
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望比公園
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多賀山公園
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歴史の道
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ヤッコソウ
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美山
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団地内散歩
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鹿大祭
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島唄
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霧島ウォッチング
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庭師
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エジプト展
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安物買い
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紅葉
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ゴロ寝上手
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桂庵墓
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メジロ
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目利き
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古稀狸
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仙巌園
鹿児島のご隠居(2008.11)
アトピー
(NPO)GUPIの大矢会長が交通事故で急逝し、会長職を引き受ける羽目になった。遮二無二働いて、所期の目的は達成したが、その間いろいろなことがあった。多くの友人に助けられたが、同時に、世の中の醜さもイヤと言うほど味わった。大学は温室だったと言うことも身に染みて感じた。そうしたストレスのため、学生時代に治っていたと思っていた喘息が悪化、肺機能がこの3年間で医者が驚くほど急低下した。同時に、アレルギー性皮膚炎にもなった。弱り目に祟り目である。東京の医者にもらった薬が無くなったので、皮膚科の病院に行ったら、要するにアトピーですよと言われた。今までアトピーとは幼児がなるものとばかり思っていた。そう言えば、東北には「二度わらし」という言葉がある。還暦を過ぎたらもう一度子供に返るという意味である。私も今はわらしなのだろう。(2008/11/1)
リュウガン
指宿方面に地質露頭を見に行ったついでに天然記念物めぐりをした。山川薬園でリュウガンの大木に出会った。リュウガンは台湾に自生している。台湾で育ったから、子供の頃、よく食べた。種が大きく、皮も固い。その間にあるわずかな果肉を食べるのだが、その甘さが何とも言えない。懐かしい。(2008/11/4)
花瀬崎望比公園
花瀬崎の縄状溶岩を見に出かけたら、途中の道路にずらりと真新しい石灯籠が並んでいる。花瀬崎は公園になっていて、望比公園と名付けられていた。フィリピンでの戦死者を慰霊するためという。この母子像に胸を打たれた。(2008/11/4)
多賀山公園
今日も天然記念物めぐり、午後からなので市内の多賀山公園に行き、キイレトリツチモチを見ることにした。ところが島津氏の最初の居城東福寺城跡(写真)で、道が途絶えて先に行けない。仕方がないから、公園内を散歩。東郷元帥像のところからの眺望は絶景である。桜島がくっきり、やはり夏とは違ってガスっていない。
なお、翌日、博物館に問い合わせたら、暑さで乾燥したためか、1ヶ月も開花が遅れていて、まだ見ることが出来ない由。地球温暖化かとすぐ思ってしまった。(2008/11/10)
歴史の道
福岡の友人と昼食を共にし、別れた後、時間があったので、黎明館に行くことにした。鶴丸城のお堀の前は「歴史の道」と名付けられていた。いつもは車だから、滅多に来たことがない。黎明館の常設展も新設時に来ただけだから、ずいぶん久しぶりである。この間遺跡発掘が進んだから、考古コーナーが様変わりしていた。(2008/11/11)
ヤッコソウ
ヤッコソウを見に湯之元まで出かけた。残念ながら、キイレトリツチモチ同様、ここもまだだという。隣にある稲荷神社の宮司さんが、皆がお詣りをしないから、ヤッコソウが怒って出てこないのだと笑いながら宣う。慌てて参詣。やはり、暖かだったからだろうとのこと。出たら電話をしてあげようか、と宮司さん。丁重に辞退して退散した。(2008/11/12)
美山
帰りに薩摩焼発祥の地を訪れた。薩摩焼四百年祭記念石塔が建っていた。1598年文禄慶長の役の時に陶工たちがまさに拉致されて来たのである。それが薩摩焼の原点であった。1998年、盛大に四百年祭が挙行された。この時、韓国で点火された火が「日韓友好の炎」として、今でも薩摩焼の里で灯し続けられている。なお、県指定の史跡、御定式窯は別のところにある。(2008/11/12)
団地内散歩
秋の陽気になった。ウォーキングをしても、あまり汗が出ない。そこで、健康回復のために、団地の外周を回る散歩に出かけた。シラス台地の上だから、外周は崖である。普通の丘陵は山に樹林があるが、シラス台地では裾に樹林帯がある。いろいろな小鳥が鳴いていた。子供の頃台湾でよく見た月桃によく似た植物に花が咲いていた。しかし、月桃なら初夏に開花するはず、はて何だろう。帰ってから調べようと、ケータイで写真を撮ったが、夕暮れでうまく写らなかった。どうもハナシュクシャというショウガのたぐいらしい。(2008/11/13)
鹿大祭
鹿大博物館で講演会があったので、聴講に出かけた。ちょうど大学祭だった。考えてみれば、当然、大学祭に合わせて企画したのだろう。相変わらず模擬店が多かったが、最近は飲酒厳禁なのだそうな。様変わりしたものだ。(2008/11/15)
島唄
鹿大博物館講演会の後、ロビーで徳之島の島唄演奏会があった。奄美大島の島唄と違うそうだが、どちらにせよ、言葉の意味はわからない。しかし、心に染み込むようで、最後まで聴いてしまった。ミューズセラピーという語があるそうで、博物館でコンサートなどが良く開かれるようになった。大変すばらしいことだ。(2008/11/15)
霧島自然ウォッチング
鹿児島県立博物館主催の霧島自然ウォッチングに参加した。週間予報では雨だったが、夜中に止み、上天気になった。動物・植物・地質の専門家からそれぞれ話を聞きながら霧島の池巡りをした。畑違いの生物の話が聴けて大変面白かった。新燃岳の噴火も遠望できた。(2008/11/16)
庭師
いつもの庭師の方がお見えになった。庭を一目見て、「ははあ、やりましたね。」と一言。素人の剪定を見破られた。不細工なところをカバーして、何とかまとめてくださった。さすがプロである。(2008/11/20)
古代エジプトの美展
学会出張で池袋のホテルに泊まった。ちょっとの時間を利用して
古代オリエント博物館
に立ち寄り、「古代エジプトの美展-イギリス貴族の愛したファラオの宝箱-」を見た。副題通り、小物が多かったが、繊細で美しい。五十音のヒエログリフの印鑑があったので、カルトゥーシュ(王名枠)を描いた紙に自分の姓名を押してみた。ちょっとファラオになった気分。写真がそれである。(2008/11/22)
安物買いの銭失い
町内会関係書類のコピーを頼まれた。どうせ引き継ぎ用の保存書類、ざら紙で差し支えない。百円ショップで用紙を買ってきた。ところが、やはり薄かったのか、PC用プリンターで印刷したら、10枚ほどまとめてローラーに巻き込まれた。どうにか引きずり出したが、プリンターが壊れてしまった。メーカーに聞くと修理代が送料込みで1万円強するという。これでは新型を買うほうが安い。まさに「安物買いの銭失い」であった。反省しきり。(2008/11/23)
紅葉
昨日だったか、ハイビジョンテレビで京都の紅葉を放映していた。実に美しい。京都は盆地だから夏暑く冬は寒い。この急激な気温変化が紅葉をきれいにしているのだろう。それに比べて温暖な鹿児島は見事は紅葉が見られる場所は少ない。私の出張中に妻と息子は紅葉見物に霧島に出かけたが、もう終わっていたと残念がっていた。16日の霧島自然ウォッチングの時には、まだ早かったから、今年の紅葉は短期間で終わったことになる。そういえば、数日前、韓国岳が冠雪し樹氷が見られたというから、一気に冬になったと思われる。私はやむなく狭いわが家の庭にあるもみじで我慢しておこう。(2008/11/25)
ゴロ寝上手
妻が図書館から中沢正夫著『ゴロ寝上手は老い上手』(柏書房)という本を借りてきた。表紙に著者がゴロ寝をしている写真が載っている。家族が私にそっくりという。そこで、内容を読んでみた。軽妙洒脱、なかなか面白い。老い上手になるためには「働き蜂時計」から「主婦時計」に持ち替えることだと説く。かつては子育てが終わると高砂の夫婦になり、生を終えた。しかし、現在は長寿時代、子育てなど共同作業が終わった後の時間が長い。夫婦の他人性が露わに自覚される。異質の存在を認め共生していく関係が必要だという。これは夫婦関係に限らず、21世紀の人類に架せられた課題である。共感するところ大であった。(2008/11/25)
桂庵墓
上記『ゴロ寝』を返しに県民交流センターまで出かけた。あそこは駐車場料金が高いので、ここは敬老パスの出番。帰途、折角徒歩で来たのだから、車では入りにくいところにある桂庵玄樹の墓(国指定史跡)を見に行くことにした。日頃の運動不足解消も兼ねている。伊敷仮屋は近いと思っていたら、それは車のセンス、実際に歩いてみたら、4~5kmはあった。桂庵は薩南学派の祖であるが、ずっと後世、西郷らにも大きな影響を与えたという。(2008/11/26)
メジロ
買ってきたミカンの中に一つ小さな物が入っていた。半割りして剪定したジンチョウゲの枝に刺しておいたら、メジロ・ウグイスなどいろいろな小鳥がやってくる。1日くらいで食べ尽くされた。写真のメジロは、撮影直後、ヒヨドリ(?)か何か少し大きい鳥がやってきて追い払ってしまった。やはり小鳥の世界も弱肉強食である。(2008/11/27)
目利き
車を運転中、ラジオのスイッチを入れた。ゲストは古美術鑑定家の中島誠之助氏である。話の途中だから、どういう脈絡かわからないが、先代から、「これを見ておけ」と茶碗を渡された由。矯めつ眇めつ眺め回し、文献を調べたら、千利休の作品だったという。これを「千利休の茶碗だからよく見ておけ」と言われたら、もう大家の作品という先入観があるので、そのようにしか見ないし、よく調べようともしなかっただろうと言っておられた。目利きはこうして育ったのである。私の先生も露頭の前で、「キミ、どう思うかね」と聞き、私が何か返答をすると、そこから議論が始まった。見当外れのことを言って「バカモン」と叱られることも多かった。今の大学は、どうも教えすぎなのではないだろうか。(2008/11/27)
古稀狸
東京出張があった。久しぶりに神田明神に参詣。名物の甘酒を飲みに天野屋に立ち寄ろうとして、ふと横を見ると、大きな狸像がある。よくある奴だ。子供の頃、「タンタン狸の金玉は、風もないのに…」と歌ったものだ、などと思い出しながら通り過ぎようとしたら、胸に札がぶら下がっている。昭和13年製とある。してみると、私と同い年、古稀である。妙に親しみを感じながら店に入った。(2008/11/29)
仙巌園
県立博物館の天然記念物キイレツチトリモチ調査に同行させていただいた。指定地の多賀山にはたくさん生えていた。植物の専門家はさすがに目ざとくすぐ見つける。最初の1本が見つかれば、周辺を探すと私でも見つかる。プロとアマの違いを思い知らされた。次いで、吉野台地にもあるらしいということで、仙巌園を通らせてもらって、山へ登った。今日は、一日中薮こぎだったが、久しぶりのフィールドワークで楽しかった。
仙巌園
ではちょうど菊祭りの真っ最中、例年と違うのは御殿の縁側に篤姫の像があったことだ。(2008/11/30)
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更新日:2008年11月30日