本所のフンちゃん見てある記(2005.2)

アミュプラザ鹿児島

　娘が孫を連れて帰省した。婿さんのご両親が会いにお出でになった。下の子はあちらのおじいちゃんにとっては初対面である。鹿児島中央駅にできたアミュプラザ鹿児島で夕食後、一緒に観覧車に乗った。夜だから売り物の桜島は見えない。夜景は函館・神戸・長崎に較べたら、やはり見劣りする。(2/1)

日比谷公園

　昨夜のラジオで日比谷公園の歴史の話があった。大変面白かったので、出かけてみた。いろいろな経緯があって林学の本多静六が設計したのだという。写真は「首かけイチョウ」である。本多が首をかけて移植したとの逸話がある。後で調べてみたら、福岡の大濠公園も本多の設計とのこと。知らなかった。
　花壇で有名な公園だが、さすがに冬、梅がちらほら咲いている程度だった。名物松本楼のカレーライスを食べようかと思ったが、行列していたので断念、ベンチで肉まんをほおばる。気温は低かったが日だまりは結構暖かい。レストランより公園らしくて、これまた良し。(2/11)

皇居前

　風邪がなかなか治らない。痰がきれないのである。昨日、病院で薬をもらった際、風邪と関係ないけれど、この頃階段を上っても息切れするようになったと相談したら、若い女医さん、「太ったせいでしょ」と事もなげに言う。運動・運動、日比谷から大手町まで歩いて半蔵門線に乗ることにする。右翼の宣伝カーの行列と会う。今日は建国記念日だったことを思い出した。さすがに皇居前なので遠慮して、大音響のスピーカーは切ったままである。二重橋前はさぞや人だかりだろうと思ったら、２・３０人いる程度で拍子抜け、しかも大部分が中国人観光客だった。これまた世相の反映か。日本人は単に休日が増えただけと考えている人が多いのだろう。(2/11)
　2日後の13日、テレビのクイズ番組で11日は何の日だったかという問題があった。案の定過半数が不正解。ワンワンだから犬の日と答えたタレントがいた。ちなみに2月22日はニャンニャンで猫の日の由。(2/13)

夢の島熱帯植物館

　今日は少し寒い。月島でもんじゃを食べ、夢の島熱帯植物館を見に出かけた。ここは私が学生の頃はゴミ捨て場だった。蝿が黒雲のように覆い、DDTをヘリで撒いていたとか。今やその面影はない。熱帯植物館にはいろいろ珍しい植物があった。しかし、子どもの頃過ごした台湾にあったマンゴーやパパイヤなどがやはり懐かしかった。帰りにはマンゴーのドライフルーツまで買ってしまった。なお、「館」だけあって、「パーク」のフラワーパークかごしまに比べたら正直言って小規模との印象だった。バナナが自生する南国鹿児島と暖房の要る東京では比較するのは酷だが。(2/12)

第五福竜丸展示館

　植物館のすぐ近くに第五福竜丸展示館があった。第五福竜丸の被爆と久保山愛吉さんの死は原水爆禁止運動の発端となった事件である。木造の舵にはびっくりした。本当に小さな漁船である。こんな目に遭うとも知らず平和に操業していただろうに…。「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」という久保山さんの言葉が重く響く。
　冷戦の最中、東西両方で被害者が多数出ていたとの展示もあった。「社会主義の核は平和の核・防衛的な核だ」との主張があって、原水禁運動はその後分裂した。私が「どこの核でもウランはウラン、死の灰は死の灰だ」と言ったとき、経済学部の先輩から「だから理系は政治音痴でダメなのだ」と一喝されたことがあった。しかし、歴史を振り返れば、両方ともどっちもどっち、世界制覇を目指した戦争勢力だったのである。平和運動を分裂させた責任は大きい。客観的に見れば、ソ連の第五列として働いたと言われても仕方がない。あの先輩は今どのように考えているのだろうか。(2/12)

上野東照宮

　翡翠展を見るために上野の国立科学博物館に出かけた。その後、何十年ぶりかで上野東照宮に参詣したが、ここに広島・長崎の原爆の火が灯っているのを知った。1990年に建立されたとのこと。(2/13)

占春園

　駒込の深田研まで来たついでに茗荷谷まで散歩した。元東京教育大キャンパスのあった湯立坂を登る。今は筑波大付属小学校の自然観察園になっている占春園が公開されていた。大名庭園(陸奥守山藩松平家)の一つだ。早速中へ入る。ところが腕章を巻いた監視員がパトロールしていて、胡散臭い目で見る。先日大阪の小学校で殺傷事件があったから、その影響だろう。ヤレヤレ、殺伐とした世の中になったものだ。(2/17)

湯島天神

　今日は春一番が吹いて暖かい。昼休み思いついて湯島天神まで散歩に出かけた。梅は五分咲きというところ。でも梅祭りで賑やかだった。受験生のお礼参りが大勢いた。(2/23)

更新日：2005年2月23日